発生年 |
過去事例 |
発生地 |
概要 |
対応 |
1986 |
留学生交通事故脊髄損傷事故 |
アメリカ |
日本人留学生が友人の運転する車に同乗中に交通事故に遭い、脊髄を損傷した。 |
現地での治療開始に必要な数々の手配をし現地病院と交渉、治療開始の遅延を防ぐ。並行して保護者の現地渡航手配を行う。その後、日本への医療搬送実施。 |
1988 |
列車衝突脱線事故 |
中国 |
中国で発生した急行列車同士による列車衝突脱線転覆事故。この事故では29名が死亡し99名が負傷したが、その多くが日本の高校の修学旅行生一行だった。 |
生徒の救援活動を担当。この事故では、被害者が海外旅行保険に加入していたか否かが、可能な対応に大きく影響した。 |
1989 |
大学ゼミ旅行バス転落事故 |
中国 |
日本の大学のゼミで旅行中、西安郊外でバスが転落。死傷者が複数発生。 |
救援活動を指揮。負傷者らが即帰国できるようチャーター機を手配。しかし中国政府より負傷者の賠償請求権放棄書がなければ離陸を許可しないという事態発生。この非常に困難な事態を解決、無事に全員帰国させた。 |
1994 |
航空機着陸失敗炎上事故 |
日本 |
航空機が着陸に失敗して炎上、乗員・乗客250人以上の死者が発生した。 |
旅行会社の緊急対策本部を支援。家族説明会を実施し、遺体搬送や事態収拾の対応指導・支援を行なった。 |
1997 |
外国人観光客襲撃事件 |
エジプト |
有名観光地で外国人観光客ら200名に向けて待ち伏せていたテロリストが無差別に銃を乱射する等をし、61名が殺害され、多数の負傷者も出た事件。 |
日本人重傷者救援のため、直ちにチャーター機の確保と医師の派遣を行い、現地救援から帰国搬送までを実施。同時に死傷者の親族の救援渡航と遺体の帰国搬送を支援。 |
2000 |
ユーラシア大陸横断バスの旅 |
イラン |
西安からイスタンブールまでのシルクロードをバスで旅をするというツアーの途中、参加者が脳梗塞を発症。 |
チャーター機で設備が整った近隣都市の病院へ緊急搬送。初期治療完了後、日本へ帰国搬送を実施。 |
2001 |
練習船衝突事故 |
アメリカ |
日本の高校の練習船が米軍潜水艦と衝突し、沈没。練習船に乗っていた高校生が多数、死傷した事件。 |
米軍将校より指名され問い合わせを受ける。本件で行うべき処置、注意すべき対応等、手順をアドバイス。 |
2002 |
バリ島爆弾テロ |
インドネシア |
バリ島南部クタで自動車爆弾が爆発、ディスコなど多くの建物が吹き飛んで炎上し、外国人観光客を含む202名が死亡した事件 |
負傷者の応急処置等の支払い対応と、安否確認、帰国を支援。 |
2003 |
バス横転事故 |
チリ |
バス横転事故により、3名の脊椎・頸椎等骨折の重症患者が発生した。 |
直ちにチャーター機を手配し米国内の病院に緊急搬送し、各救命・救急措置をした後、日本への帰国搬送を実施。 |
2004 |
スマトラ沖大津波 |
インドネシア |
インドネシア西部、スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード9.1の地震によって生じた津波がインドネシア、タイ、インド、スリランカなどの沿岸を襲いった災害。 死者は28万3千人以上にのぼり、未曾有の大災害となる。 |
行方不明者2名の捜索を実施。 |
2000 ~ 2005 |
脳死判定事例救援搬送。搬送事例100%生存。 |
アメリカ |
この5年間で現地で重い傷害・疾病により「脳死判定」をされた事例9例を扱う。 |
親族の意向と保険金額により、9名中3名の帰国搬送を実施。国内での入院継続後、3名全員が意識を回復。これらの事例を日本渡航医学会で発表し、米国・カナダでの脳死判定の実情を伝える。2006年7月26日の毎日新聞夕刊1面に掲載される。 |
2007 |
プラント輸出現場における感電事故 |
アルジェリア |
プラント建設現場における高圧電流による全身電撃傷。 |
現地での治療が施設等の面から困難なため、近隣先進国にチャーター機で緊急医療搬送を実施。 |
2010 |
ニュージーランド地震 |
ニュージーランド |
日本人留学生28人を含む計185人が犠牲となったニュージーランド地震 |
安否不明者の捜索を専門業者に依頼して対応。また、現地受入れ先の現地大学が校舎崩壊により受入れ不能になったプログラムを主催した日本の大学より、支払済留学費用の回収方法につき相談を受けて対応をアドバイス。結果、当該大学は全額回収ができた。 |
2011 |
日本人留学生転落事故 |
中国 |
中国に留学中の日本人学生が建物から転落し、死亡。 |
大学の緊急対策本部を開設、運営の指揮・支援を行う。現地派遣教職員への対応指導も行い、救援活動と帰国搬送を実施。 現地派遣教職員の心労を見て「JRM-Escort現地救援活動同行支援サービス」を開発。 |
2012 |
留学生5名高山病、1名意識不明 |
ペルー |
日本から交換留学をしていた学生5名が高山病にかかり、そのうち1名が意識不明になった。 |
大学の緊急対策本部を支援。現地主治医からは大丈夫との診断であったが、患者学生の意識不明が何日も続いていたことから別の対応が必要と判断、セカンドオピニオンを取り、緊急搬送を実施。結果、後遺障害なく回復した。 |
2013 |
感染症、派遣留学生死亡事故 |
カナダ |
派遣留学生が感染症に罹患し、死亡。 |
大学の緊急対策本部を支援。教職員及び保護者の救援渡航の手配、患者学生についてはより高度な医療機関への搬送を支援。しかし症状が重く、患者学生は死亡。 |
2013 |
感染症、派遣留学生重症長期入院 |
ベルギー |
派遣留学生が胸部疾病に罹患し、重症となり長期入院した。 |
大学の緊急対策本部設置をアドバイスし、運営を支援。対策本部設置前の初期治療がスムーズにいっていなかったため、アドバイスの上、別病院への搬送を実施。患者学生は回復。 |
2014 |
渡航学生が熱帯熱マラリア感染 |
ケニア |
帰国後2週間元気だった学生が大学を休んだと報告があった。学生は近隣の医院を受診した日の夜に気を失った。 |
当該学生は意識不明の重体となっていたため、大学に緊急対策本部の開設をアドバイスし、運営を支援。まず専門病院を紹介し学生を救急搬送するようアドバイス。当惑する保護者への対応等も含め、関係各所への対応を行った。当該学生は、可能性を示唆されていた後遺障害もなく、回復した。 |
2015 |
現地学校に送付した試薬が破裂、関係者が負傷した重傷 |
フランス |
日本人留学生が現地学校に送付した試薬が破裂、関係者が負傷した。 |
大学の緊急対策本部に招かれ、アドバイスを求められる。問題点をクリアにし、関係者それぞれに対応アドバイスを行い、事態を無事に収束させた。 |
2015 |
留学生が急性膵炎にて入院 |
アメリカ |
日本人留学生が急性膵炎にかかり入院。 |
大学の緊急対策本部開設支援。現地対応の指導を行い、加えて大学職員及び保護者の救援渡航を手配。学生は、入院治療の結果、回復した。 |
2015 |
パリ同時多発テロ直後の国境管理強化の影響により留学生が搭乗拒否された事件 |
フランス |
フランスのパリ市街と郊外の商業施設において、IS関連グループによる銃撃および爆発が同時多発的に発生。死者130名負傷者300名以上となったテロ事件の影響で、各国で国境管理が強化された。そんな中、フランス留学中でEU域内を旅行していた日本人留学生4名が飛行機に搭乗しようとしたところ、1名が拒否され、その後行方不明に。 |
大学の要請を受け、捜索を実施。結果、連絡が取れ、帰国方法のアドバイスを行い、当該留学生を無事にパリへ戻した。 |
2016 |
ブリュッセル連続テロ事件直後、現地滞在留学生からの救援要請 |
ベルギー |
ベルギーの首都ブリュッセルのブリュッセル空港及びマールベーク駅において連続爆破テロ事件が発生。テロ事件発生当日に帰国予定の学生より大学に、「ホテルをチェックアウトしたが街は騒然としていて、地下鉄も動いていない。どうしたらいいか。」との問い合わせが来た。 |
大学よりアドバイスを求められる。当該学生に向けて、その場での対応及びその後の情勢確認と対応につきアドバイスを行い、学生が無事帰国するまでを支援。 |